鵺(ぬえ)退治の謎

この話題は以前、水破さんの掲示板で”水破”の語源から掲示板で取り上げた話題です。

今夕、この鵺の鳴き声を久しぶりに聞きました。

平家物語で源三位頼政に射殺されたという怪物。頭は猿、体は狸、尾は蛇、脚は虎、と思われていた架空の生き物です。

実は、この鵺(ぬえ)はトラツグミという鳥の鳴き声だったのです。
射止めた頼政も鳥と知って、公表しなかったのでは・・・?
何時の時代に、これが発覚したのか、これまた興味が湧きますね!

トラツグミの鳴き声を初めて生で聞いた人はとっても不気味に感じると思います。
1970年代、西丹沢の地域で大規模なダム工事(丹沢湖)が始まって間もない頃、この鳥が鳴き、大騒ぎになったことがありました。
発端はUFOの話題が賑やかな頃でしたから、UFOから発せられる音とか、はたまた、ダム工事の祟りだとか・・・、マスコミにまで登場して話題になりました。

現代でも、このくらい不気味な鳴き声ですので、源 頼政が活躍した時代ではもっと不気味な音だったに違い有りません。

私もこの鳥の鳴き声を初めて聞いた時は鳥肌がたち、恐いもの見たさに、初夏の林に夜な夜な分け入り探したものでした。
暗闇の林の中からこの薄気味悪い鳴き声がするのですが、全く姿が見えません、近づくと鳴き止み、ますます不気味になります。
結局、正体は確認出来ませんから、いろいろ調べてみました。
今のように、インターネットなどがまだ無かった時代でしたので、なかなか判らず西丹沢の騒ぎで放送されたTVの音声で解った始末です。

このことからこんな説を考えました。
文献によると先祖の源 頼光より伝わる雷上動という弓と、水破、兵破という二つの”鏑矢”で何故、トラツグミを射ることが出来たかです。

実は鏑矢を放つと鏑から発する音とこのトラツグミの鳴き声は大変似ています。
この鏑矢の音と鳥の習性で、この鏑と音を違う仲間と思い接近したのと、この時代、群れを成して生息していたと推測される事やトラツグミがほぼ鳩と同じぐらいの大きさで、鏑矢に中り易かったのではと考えました。

<<参考>>
『平家物語』(巻4)によると、源三位頼政は2度鵺退治を行っています。
一度は仁平年間(1151~1154)、近衛天皇を夜な夜な悩ませたという妖怪を退治しました。
二度目は応保年(1161~62)、二条天皇をおびえさせた怪鳥を退治しました。
いずれの妖怪・怪鳥とも「東三条の森」から暗雲とともに御所へとやってきました。そして頼政によって射殺したと有ります。

要するに、天皇まで怖がっていた正体を知った源 頼政は、まさか小鳥とは言えなかったのではないでしょか?
ここで、怪しい武勇伝が出来たと考えるのが私の持論です。
こんな事を書いてしまうと、源 頼政の亡霊に叱られるかな・・・(怖)

【茶尾助】 について

 神奈川県在住です。  趣味は釣り、乗馬、電子回路設計、スキー、ドライブ、山菜採り、料理、きのこ採り、日曜大工、自動車修理、登山、音楽(Reggae、Classic、Jazz、邦楽) 嗜好品は珈琲、ワイン、焼酎  身長172Cm体重70Kg視力両眼1.5、IQは低い?
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